予防歯科に取り組んで
細川歯科医院に新しく来院される患者さんの約半分は、痛みや腫れがないにもかかわらず、全体的なチェックとクリーニングを希望されます。
初診時に特に問題がなければ、2回目でクリーニングを行い、その後は定期的にメインテナンスに通っていただくことが多いです。
こうした患者さんは予防に対する意識が非常に高い方々です。
現在、歯科医療は治療中心から予防中心へとシフトしています。
私も開業以来、予防について学ぶ勉強会に参加しており、その重要性を深く理解しています。
詳細は院長紹介に記載していますので、ご興味があればご覧ください。
私は大学を卒業後、歯肉の状態とX線を比較する方法を学び、かなりの経験を積みました。
そのため、ある程度は歯肉の状態を見ただけで問題がわかるようになりましたが、まだまだ学ぶべきことは多いと感じています。
予防は単にスケーリングを行うだけではなく、歯肉の微細な変化や歯の動きを観察し、それに応じて適切に対処することが重要です。
以前「歯肉を診る」という有名な本の著者である三上先生の講演会に参加した際、先生から直接質問を受けたことがありました。
「歯肉はきれいに掃除されているのに赤く腫れているのは何故だと思いますか?」
若かりし時の私はその理由がまったく分からなかったのですが、「患者さんは普段歯磨きをしないが、歯医者に来る直前に磨いたため、歯肉が赤いです」と教えてくれました。
この経験を通じて、私はさらに歯肉に対する観察力を養うようになり、今もその技術を磨き続けています。