温かみのある医療をこれからも
開業して「どんな医院を作りたいか?」と考えたとき、一番に思い浮かんだのは「途中で通院が途切れてしまっても、また来ていただいたときに心から温かく迎えられる医院にしたい」ということでした。
治療を始めると最後までしっかりとやり遂げたい気持ちはもちろんあります。
しかし、人それぞれに様々な事情があります。
ちょっとした理由で一時的に治療が中断してしまったとしても、再び来てくださったことに感謝し、誠実に対応することを30歳で開業した当初から大切にしてきました。
また、心に悩みを抱えていると時としてお口に様々な症状が現れますが、その症状と同時に怒りや悲しみといった感情も伴う場合もあります。
そのような患者さんと向き合うには、やはり心の勉強は必要です。
ですが、私たち歯科医師は歯科の勉強はしていますが、心の勉強はほとんどしていません。
歯科の知識と技術を追い求めていた30代でしたが、方向展開を大きく行い、そんな患者さんたちとも真摯に向き合っていきたいと40歳から臨床心理学を学び始めました。
それは現在も続いています。
そして50代となった今、その知識と経験を基に、さらなる「深み」を加え、今まで以上に「温かさのある医療」をごく自然に提供できるよう、これからも努力してまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。