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臨床心理学との出会い

私は40歳のときに臨床心理学に出会い、その学びは14年経った今でも続いています。

 

最初に放送大学大学院で臨床心理学を学ぼうと思い、「精神医学特論」を選択しました。

 

そのきっかけは、あるテレビ番組で北海道の「ベテルの家」が紹介されていたことです。

 

その番組では統合失調症の患者さんが話している姿が映されていました。

 

私はそれを見て、自分が抱いていた統合失調症のイメージとは大きく異なっていることに驚きました。

 

「どこが病気なのだろう?」と思うほど、彼らは普通に話していました。

 

この経験から、心の病気は私が想像していたものとは違うのではないかと感じるようになったのです。

 

また、自分が失敗や悲しい出来事で落ち込み、楽しいことや嬉しい出来事では気分が高揚することがあり、「これは躁うつ病とどう違うのだろう?」といった素朴な疑問が生まれました。

 

また、パニック障害や解離性障害がどのような病気かについても興味を持ちました。

 

病気について学び、病態を理解するにつれて、患者さんとの接し方も変わりました。

 

たとえば、以前は患者さんが怒り口調で話しかけてきた際、ただ耐えるか、場合によっては口論になっていました。

 

しかし、今では「この感情は病気によって引き起こされているのかもしれない」と客観的に考えられるようになり、以前より冷静に接することができるようになりました。

 

心の問題を抱える人は、怒りや悲しみの感情を表に出して周りを揺さぶることがあります。

 

しかし、臨床心理学や精神医学を学んだことで、以前より動じることなく接することができるようになったと感じています。

 

多くの歯科医は精神疾患についてあまり理解しておらず、そのため患者さんの要望に応えられずに彷徨う患者さんが少なくありません。

 

そうした患者さんが細川歯科医院に今では多く訪れるようになり、パニック障害や歯科恐怖症、重度の嘔吐反射を持つ患者さんに対しても普通に対応し、普通に治療を行っています。

 

もしお困りのことがありましたら。お気軽にご相談ください。

 
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