予防歯科
自分は、患者さんが自分でしっかりと歯のお手入れができるようになれば、定期的な歯科通院は必要ないのでは?と考えています。
この考えを自分は「歯医者を卒業する」と呼んでおり、院長紹介で触れた片山恒夫先生の理念をもとにした私独自のアプローチです。
片山先生の指導法は、簡単に言えば「長時間のノンペーストブラッシング」で、歯ブラシを「処方」して自然治癒を促し、歯の健康を保つ方法です。
しかし、実際に何時間も磨き続けることは難しいため、通常の1日数回・数分のブラッシングではどうしても磨き残しが出てしまいます。
そこで、定期的なチェックが必要となります。
30代の頃、参加していた勉強会で「歯周病がない健康な状態でも、歯周ポケットに超音波を当てると活性化され、健康が維持される」と学びました。
また、「3カ月ごとに定期メインテナンスを行うことで長期間にわたり問題なく歯を保てる」というエビデンスを示す論文も読んだことがあります。
そのため、多くの歯科医院が3カ月ごとのメインテナンスを推奨しています。
当院では、3ヶ月ではなく4カ月ごとのメインテナンスを基本としていますが、患者さんの歯周病の状態に応じて早めるなど間隔を調整し、場合によっては6カ月に1回にすることもあります。
「無理のない範囲でご来院いただければ」という方針は変わらず、一部の患者さんは1年後や2年後に気軽にメインテナンスで来院されることもあります。
このホームページを見て、「全体的なチェックとクリーニングを希望」される患者さんも増えてきました。
健康意識が高まっているのは非常に喜ばしいことです。