転院をお考えの方へ(セカンドオピニオン)
この項目を読まれているということは何かしら気になることがあるということだと思いますので、幾つか思いつくことをあげてみます。
主治医の問題:
これはちょっとした言動や対応に問題があるということでしょうか。
明らかにさげすむような言動や態度は問題ですが、そうでない場合、自分も気を引き締めなければならないのですが、こちら側の伝え方の問題が多いのかなと思っています。
柔らかい言い回しをしたつもりでも冷たく感じ取られてしまったり、処置に対する説明が足りなく不安にさせてしまったり…。
また伝えても理解されずに伝えたことを忘れ去られてしまうこともあるので、もし不明なことがありましたら質問して下さると大変助かります。
金銭的な問題:
今治療のほとんどが保険範囲内で治療を受けることができ、その保険を使っての治療は点数制度でどの医院でも同じ金額になるので大きな問題になることはないと思います。
となると、ここで気になっている方は保険ではなく自由診療での問題かと思われます。
大抵の治療は保険でできるので、その選択肢以外に自費診療を勧められその選択でのお悩みか、その提示された自費診療に対する金額が適正かどうかといったところでしょうか。
自費診療の設定は医院によって独自に決めることができるため、その値段はまちまちですが、明らかに高すぎたり安すぎと感じた場合は、セカンドオピニオンで聞いてみることも大切かなと思います。
また、保険診療内で行うか自費診療を行うかのすべての選択肢は患者さんにあるので、選ぶことなく自費を押し付ける場合は、一歩引いて考えるといった方がよろしいかと思います。
時間的問題:
この時間的問題としては、アポイントが取れにくく、次の予約がかなり先になってしまう場合と、診療予約時間に行ってもかなり待たされるといった問題かなと思います。
次回のアポイントがなかなか取れないといった場合、これはそこの医院に現在通院中の患者さんの数が多いため、これはもう患者さんに受け入れていただくしかないかと思います。
当院でも混んでいる時間帯と比較的空いている時間帯や曜日があり、違う日時の振り替えがもし可能であるならば空いている時間帯をお願いしますが、難しい場合は申し訳ないですがやはり先になってしまいます。
当院での対応としましては、治療に入る際に何回位かかるのか、そして通い切れるのかをまずお聞きします。
通うのが難しいようならば応急処置にて対応し、その後は通える歯医者さんを探していただきます。
というのは、歯科医師は学んだ環境に依存し、考え方や診断、対処が大きく変わるので、結果、長い目を見て歯医者さんの掛け持ちはその人の歯の寿命を短くします。
また通い始めたが混んでいる時間帯しか通院できない場合は、今処置している治療を完全に終わらせてから、次の治療に入る前に他院への転院を勧めています。
治療における問題:
これは自分自身が常に気をつけなければならない問題です。
治療中に痛みがあったり治療後から痛んだり腫れてしまった、治療したがうまく噛めなかったり痛みがある、自分が思っていたものと違う、大きく削られてしまった、冷たいものがしみてしまう、などなど。
この大半はやはりこちら側の説明不足が大半を占めていると思います。
患者さんの思い描いている治療後の完成像と私たちがイメージしている完成像とは違う場合があり、それが大きくかけ離れていたりすると、この治療における問題が大きくなってしまいます。
それを少なくするにはやはり術前における説明しかないのですが、説明したつもりでも伝わった情報量が少なかったということもあります。
例えば、歯の横からむし歯が進行し、麻酔下でインレーを装着したとします。削る前に自分は必ず「削った直後から冷たいものにしみるのが数ヶ月続いてしまうと思います」と全員に伝えているのですが、その後「歯がしみる」と言われることが、そう多くはないのですがあったりします。
おそらくその「しみる度合い」の受け止め方が違ったのだと思うのですが、説明の難しさを痛感する次第です。