当院でのインプラントの症例。
細川歯科医院では「まず先にインプラントありき」という考えはなく、あくまでも「最終的な手段」としてインプラントを用いるべきと位置づけている。
どんな状況であれ基本処置である歯周治療から始めている。
この症例は開業当初から通い続けてくれた患者なのだが、メインテナンス中に右下臼歯部を歯根破折により残念ながら抜歯に至った症例である。
比較的年齢は若く骨もしっかりしていたため、QOLを考慮した上でインプラントを選択。
インプラントは第二の歯のように思われがちだが、自分の歯が失われた原因を探ることなくインプラントを埋入しては時間の経過と共に問題が生じるのは明らかである。
最後の症例は全体的な治療を希望された初診時68歳の男性。
初診から1年半後にインプラントを埋入。年齢的な問題からインプラントの選択に熟慮したが、この1年半で知り得た患者の生活背景や健康への価値観像等から最終的にインプラントを選択。
治療計画とはその部位や対合歯との状況だけでなく、その人のQOLをも考慮するものである。
インプラントの出現から現在はどの歯科医もインプラントを埋入するようになったが、今度はその氾濫ぶりから警鐘を鳴らすように変化を遂げつつある。
だがインプラントはこれからの治療計画に必須なものであることは確かであり、自分の中でのインプラントの位置づけというものをこれからも問い続けていくであろう。