歯ぐきからの出血は主に歯肉炎または歯周炎が疑われます。
骨が破壊されていない場合を「歯肉炎」
骨が破壊されている場合を「歯周炎」
と呼びます。
これらは抵抗力(免疫力)に関連しており、一般的には20代以下では歯肉炎が、30代以降では歯周炎が多く見られます。どちらも自覚症状が少ないため、気づいた時には骨の破壊がかなり進行しているケースも珍しくありません。
歯ぐきからの出血
口臭
歯がしみる
歯がぐらつく
噛みにくくなる
特に「歯ぐきからの出血」は、これらの症状の代表的なものです。
毎日の歯磨きをしていても、歯ブラシが歯ぐきに適切に当たらず、プラーク(歯垢)が残ってしまうことが原因です。このプラークをきちんと取り除くことで、出血は次第に改善します。
適切な回数・時間の歯磨きと、正しいブラッシング方法を行うことが大切です。
歯周病は治らない病気と思われがちですが、適切なブラッシングを継続することで、時間はかかりますが確実に改善します。逆に言えば、ブラッシングを行わない限り歯肉炎・歯周炎は治りません。
歯ブラシというと「汚れ落とし」のイメージが強いですが、実際は長期間の丁寧なブラッシングによって治療的な意味合いも生まれてきます。これは長期的な症例研究でも証明されています。歯石除去や外科的な治療だけではなく、適切なブラッシングが治癒への最重要ポイントです。
しかし、歯周病の原因は複雑で、単純に歯ブラシだけでは解決しません。現在の歯周病治療では以下が重要とされています。
「炎症」と「力(噛み合わせなど)」のコントロール
生活習慣の改善
精神的なストレスや心の状態の影響
つまり、歯周病の治療は生活習慣全体や心理面を含めた総合的なアプローチが必要となるため、非常に治療が難しい病気です。
生活習慣を変えることは一時的には簡単でも、それを長期間継続するには強い精神力が必要です。歯周病を根本的に治療するということは、自分自身の生活習慣や心理的な側面まで見直すことになります。
細川歯科医院が「生活習慣の改善」を重要視しているのは、このような理由からです。また私自身が臨床心理学を学んでいるのも、歯の健康を守る上で「心の問題」を無視できないと感じているためです。
歯周病は自覚症状が少なく、知らないうちに進行する病気です。歯ぐきの出血が気になる方は、ぜひご相談ください。現在のお口の状態を詳しく把握し、ブラッシング指導だけで対応可能なのか、治療が必要なのか、それ以上の介入が必要なのかを判断し、患者さまに適切なアドバイスをさせていただきます。